<バロンメモ>
はじめまして。
このHPの動画アニメーションとHPデザインを担当した DonovanとCaetano Velosoと絵を描くのが好きなバロンです。

『手話Pico』を作ろうと思った話をします。
私のおじいちゃんが紳士服の仕立て屋で、おじいちゃんの店で一番優秀なテーラーのおじさんがろうあ者の方でした。夏休みなど、おじいちゃんの家に遊びに行くと、おじさんはいつもニコニコした笑顔で歓迎してくれました。おじさんは、いとこ達の人気者でした。
みんな仕事部屋に行くのが楽しみで、ちょこちょこ遊びに行きましたが、なにしろ子供でしたので手話など知りません。おじさんは、いつも字を書いてコミュニケーションをとってくれました。
仕立て屋なので、仕事場の机に「米粒を練って裁縫の仮止めに使う糊をとく板」がありました。子供たちと話をする時、おじさんは「糊を練る板」 に水で字を書いてくれました。その書いてくれた文字がすうっと乾いて、次は子供たちがおじさんに字を書いて....そんなやりとりでおじさんと遊んでいました。私は、次々と「糊を練る板」に字や絵を書いて子供達を楽しませてくれるおじさんが好きでした。また、おじさんの見せてくれる笑顔やしぐさがとても魅力的だったのを覚えています。

最近では、公共施設にあるろうあ者の方の為の小さなボードや携帯電話の画面などで、お互いのコミュニケーションをとっていることを知りました。たくさんの場所で以前より容易にコミュニケーションがとれるようになってきてるようで、いい時代になってきてると思います。
ずいぶんと昔の話です、おじさんは手話や机やテーブルなどに指で字を書いてたと母は言ってましたが、子供たちと遊ぶ時はちょっとした面白いコミュニケーション「糊を練る板」を使って面白く遊んでくれたのかな?板に書いた文字や絵がすうっと消えたりまた書いたり「小さな魔法」をいとこ達と競い合って遊びました。

友達と手話の話をしていて、あの優しくいつも歓迎してくれたおじさんに、一言でもいいから手話を覚えて返事をしてみたかったなぁと思い出しました...。
『おじさん、遊ぼう!』とか『あれは何?』とか『今度はお正月に来るね!』とか。別の友達も「いつも行っている美容室の子に、1つでもいいから手話でこちらからも話しかけたい」と話していて同じ気持ちだなぁと思いました。

問題点は、私がほとんど手話に関わった事がない事です。このHPで、少しでも反響があれば、その中でわかる事も沢山あると思います。 作ったFLASH動画を観て手の向き、手の動作、また顔の表情で違う解釈にとられて誤解を生む原因になるかもと...。
(その様な事で躊躇して手話HP制作を断念した方もいると思います。多分...。)

アニメーション動画を作るにあたって、工夫した点としては、黒いタートルネックのセーターを着せて出来るだけ手に注目させ、マニュキアを塗った女性の爪で指や手の角度を表現する事、体の向きを変えたり、表情を変えて何人か書く事で、少しでも多く動画が作れる事くらいです。
(例:「
うさぎ 」から「昨日、今日、明日、明後日 」を、「手話」から「好き」、「嫌い」を作成)
手話の本を読んだり、動画アニメーションを作る為に調べたりする中で感銘を受けた事があります。
例えば『好き』という手話の動作です。
「飲んだ物が、心地よくのどに入っていくのをイメージして」という動作で表現すると知りました。
『好き』という感情は、外から体の中に入って初めて感じる事が出来る事で、人や物、食べ物、言葉、触れるものetc、対象物があってはじめてわかる事で、はじめから人に備わってる事ではありませんし、みんなが同じくらい持ってるものでもないです。成長期に心に生えてくるモノでもありませんしネ。
どなたが考えたのでしょうか?「好き」の手話動作の由来はわかりませんので自分の勝手な解釈ですが、どういうふうに出来たのでしょうか?
手話動作の由来が書いてあるものは、面白いものが多かったです。誰か「好き」の動作由来を知ってる方がいないでしょうか?調べてますがわかりません。
このHPで少しでも興味を持っていただいたなら、1つでもいいからみなさんと一緒に手話を覚えられたらと思いHPを作りました。作ったり調べたりしていて、完全な手話動作の統一はされてないのかも?とも感じました。いろいろな意見を持ってる方もいるだろうし、楽しんで独自の新しいコミュニケーション手話を作ってる人も多いのかな?とも。大切な事は出会った方とコミュニケーションをとる事だと思いますので、少しでも、ちょっとずつでも楽しく! その意味を込めて「手話pico(小さい。)」というHPタイトルにしました。
今後の為に、ご意見ご感想お待ちしております。

 

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